爺の淀み
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
淀みに溜まりし爺は、只腐れ果てて行く。
其の中からは何も生まれぬ。
ただ過ぎ去りし人生有るのみ。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
淀みに溜まりし爺は、只腐れ果てて行く。
其の中からは何も生まれぬ。
ただ過ぎ去りし人生有るのみ。
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